病気やケガ>消化管内異物(しょうかかんないいぶつ)とは
異物を飲み込んで消化管内につまってしまうことがあります。異物がつまってしまう部位としては概ね食道、胃および腸管に分けられます。消化器系外科領域において、消化管内異物は最も多い症例の一つに挙げられますが、異物の形状や大きさ、及びつまっている場所などにより、その対処法はさまざまです。鋭利なものであったり、完全閉塞を起こすような巨大な異物な場合、そして発見が遅れてしまった場合などは命に関わることも少なくありません。
若齢犬に最も多い
特に2歳齢未満の若い犬では好奇心旺盛で、何でもおもちゃにし、口に出来るものは見境なく飲み込んでしまう。
また、猫では毛球症による消化管内閉塞がみられることもある。
※異物を飲み込もうとしたら、おやつなどを取り出しそちらに注意をむけさせてから、異物となるものを取り上げるようにしましょう。慌てて取り上げようとすると、動物は急いでそれを飲み込んでしまい、逆効果です。
上記の症状よって異なってきます。
食道での異物の停滞
・鉗子で引っ張り出すor 胃まで押し込む
※食道壁を貫通していたら、外科的に摘出
胃での異物の停滞
・排便による排泄
・強制的に嘔吐させる
・胃を切開して摘出
※飲み込んだ異物によって判断が異なる。